Maya2017 気になったところレビュー

Maya2017がインストールできるようになったので、早速「気になるところだけ」を確認してみました!

Mentalrayが標準搭載でない

長年、デフォルトで入っているのでご愛用していた人も多いかと思うMentalrayが、Arnold for Mayaに置き換わりました。

ただ、普通に販売されているAornoldがMayaについてきた!っと思ったら、「Batch Renderに透かしが入る」という落とし穴があります。試しにBatch Renderをしてみると、ガッツリ入っておりました。

Batch Render

Batch Render

これを解決するには、HELPには以下のように記載されています。

Solid Angle の Web サイトから Arnold バッチ レンダー ノードを購入してください。

メニューからも、購入したライセンスが指定できるようになっております。価格が気になる方は、コチラをどうぞ!

Arnoldのライセンス登録

Arnoldのライセンス登録

 

しかし、メニューをよく見ると、新しく「Render Sequence」というものが追加されています。これは、MayaのRender Viewをつかって、1枚づつ指定された範囲をレンダリングするというものです。なんだか、昔作ったツールが懐かしいw

早速こちらでレンダリングすると、透かしが入らない状態でした!しかし、これを業務で使うには、、、(;´∀`)

Render Sequence

Render Sequence

mental rayのシーンを、Arnoldに変更するには、「mrShadersToArnold.py」というツールが用意されているようです。

Maya2017用のMentalrayの発表があり、夏頃リリースされるそうです。このサイトを見る限り、有料、無料についてはまだ記載が無いかと思われます。

Qt問題

Maya2017から、Qtのバージョンが5系に変わりました。実はQtは、4系と5系では結構異なる点があります。

特にPythonの方ですが、Qt4系のバインドのPySideが削除され、Qt5系に対応した「PySide2」が追加されました。プロダクションでMaya2017に移行するには、注意が必要ですね。

ちなみにですが、、、パッケージをPySide2に変えればOKというわけでなく、Widgetなどのモジュールの配置が変わっています。よく使うQMainWindowを、PySide2(QT5)で書くとこんな感じになります。

from PySide2 import QtWidgets
window = QtWidgets.QMainWindow()
window.show()

また、「shiboken」も、「shiboken2」へと変更になります。

C++の方は、includeにPathを含ませてなければスムーズに移行できるのかな、、、?やったこと無いのですみません、、、
VCのバージョンは2012っぽいです。devkitがまだ公開されていない?のでビルドについては未検証です。