制作に必要なPCの選び方![Maya学生向け]




あれやこれや最上級のパーツでPCをつくってヒャッハー!したいところでありますが、実際は限られた予算でなるべくイイPCを買いたい!なるべく長く使いたい!っというものです。

この時期になると、ちょくちょく聞かれる機会があるので、学生の用途を踏まえて、Maya向けのPCの選び方をBLOGで考えていきたいと思います!

PCの買い方

PCを買う方法は、大きくわけて「メーカーPC」「BTO」「自作」の3種類あります。もしかしたら、人によって用語に違いがあるかもしれません(;´∀`)

まずは、この3つのメリット・デメリットを抑えておきましょう。

メーカーPC

SonyのVAIO、NECのLAVIEなど、高・中・低機能など用意されたバリエーションから選んで買うスタイルです。モデルによっては、BTOのようにカスタマイズして買えるものもあります。

メリット

店頭販売が多い!見て触って購入できる!

ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電気など、家電量販店で、見て、触ってから購入することができます。

在庫処分

モデルの切り替え時期に処分販売されることがあります。お得に買えるケースもあるかもしれません!

デメリット

メンテナンスが不便

特殊なケースや、メーカー独自のパーツがあったりし、PC内部のメンテナンスがとても不便です。開封シールがあり、保証が切れてしまうこともあります。内部をいじるのは保証が切れてからがいいかもしれません。とはいえ、自分で後々カスタマイズしよう!っというのは不向きです。

試用版、体験版が盛りだくさん

宣伝のためのアプリケーションが、沢山インストールされています。さらに、余計なアプリケーションが沢山起動して、PCがもっさりする可能性があります。

Maya向けではない

一般的な使用をターゲットに作られているので、Mayaで制作したい!っというのは、メーカーにとっても想定外かもしれません。

BTO

BTOとは、「Build To Order」の略で受注生産の仕組みをいいます。ドスパラ、マウスコンピュータ、パソコン工房などが有名かと思います。

メリット

カスタマイズが可能

CPU、メモリの容量、HDD(SSD)の容量など、決められた枠内で変更して買うことができます。自作と違い、パースの相性を気にしたり、組み立てを自分でしなくていいので楽です。

メンテナンスが便利

一般的な規格のパーツで組み立てられるので、PC内部のメンテナンスがやりやすいです。メーカーPCと異なり、内部をいじっても保証が切れない場合があります。

PCに詳しくなる

HDDが壊れたっぽいから自分で直してみよう、、、メモリが足りないから増設してみよう、、、っとやっていると、自然とPCの内部に詳しくなっていきます。いきなり自作するよりは、敷居が低いかと思います。

デメリット

ケースのデザインがダサイ

なんとも言えないもっさりしたモノや、ギークなものが多いです。部屋に置くと、なかなかの存在感になります。

パーツの品質に注意

評判の悪かった時期やメーカーのHDDが使われていたり、あまり品質の良くないパーツが使われている可能性があります。異常にやすいPCは、安いなりの理由があるのでご注意ください。

また、3DCGをやる場合はどうしてもスペックが高くなり消費電力も増えていきます。BTOのPCは総じて、電源BOXにやっすいものを使われている傾向があるので、「80 PLUS ゴールド」「80 PLUS プラチナ」「80 PLUS チタン」の表記があるものがいいと思います。パーツ次第ですが「電源容量」にも注意が必要です。700Wくらいあれば、とりあえず安心かもしれません。

自作

PCに必要なパーツを自分で選び買い揃えて、自分で組み立てる買い方です。

メリット

最大の特権「自由」

好きなモノを、規格が合う範囲で自由に買って組み合わせることができます。好きなメーカーのパーツで組みたいなら、自作が一番だと思います。

デメリット

保証・破損・相性問題

各パーツごとの保証になるので、保証書だらけになります。組み立て中にパーツを壊してしまう可能性もあります。特にCPU取り付け時に、ピンを折ってしまうなど・・・。

また、AとBのパーツの相性が悪くてうまく動かない・・・っということもあります。「相性保証」がない場合は、商品の取り替え、返品ができませんので注意してください。

誰も助けてくれない

PCに詳しいお友達がいればいいですが、そうでない方のほうが多いかもしれません。うまく動かない、組み立て方がわからないなど、トラブルの解決は基本自分で行います。それが楽しみでもあり、面倒でもあります。

プラモデルと同様に、、、

プラモデルを作った人はあると思いますが、部品が壊れてしまった、、、っという失敗経験をした人は多くいると思います。自作PCも、失敗をしながら覚えていくものだと思います。最悪、4・5万以上するパーツを買い直すはめになることもあると思います。こういったケースをポジティブに考えられない人は、避けたほうがいいかもしれません。

PCパーツの役割

PCの買い方についてわかったところで、よく聞くPCパーツの役割を把握して、自分の用途に応じたPCが買えるようにしましょう!

CPU

一般的には、PCの処理速度に依存するパーツです。

Mayaにおいては、レンダリング、FXなどのシミュレーションに大きく影響を受けます。プチ(?)影響ですと、スキニングなどのデフォームの計算、Extrudeなどヒストリーの残るモデリング計算に影響があります。

ガンガンレンダリングしたい!nHairやnCloth、Particleなどガンガン使ってシミュレーションしたい!っという人は、なるべくグレードの高いCPUを購入したほうが幸せになれると思います。

アニメーションや、モデリングをやりたいっという人は、そこまでお金をかけなくてイイかもしれません。だけど、デモリールのために動画編集、エンコード、レンダリングが発生することもあると思います。

現時点では、余力があれば「i7 7700K」「i7 6800K」、余力がなければ「i7 7700」がいいと思います。「i3」「i5」は避けたほうがいいと思います。

メモリ

一般的には、アプリケーションやOSの一時的な記憶領域です。容量が大きいほど、複数のアプリケーションを起動したり、メモリを多く消費するアプリケーションが安定します。

Maya、After Effects、Photoshopなどが多くのメモリを消費します。しかも、併用して起動することもよくあります。他にもiTunesや、Chrome、WordやExcelなども同時に起動したいときもあると思います。なので、個人的には、最低限16GB程度がほしいところです。FXをガンガンやりたい!っという人、余力がある人は、32GB以上を視野に入れたほうがいいかもしれません。8GBはちょっと危険かもしれません。

グラフィックボード

一般的には、モニターに映像を映し出すための機能です。MayaのViewPortの表示が早くなったり、安定性が変わったりします。

よく聞くのは「Quadroがいい!」「Geforceでも十分!」です。Radeon、FireProは県外です。

僕は、他者に助言するときは「Quadro」がいいと思っています。QuadroはOpenGLに最適化されていて信頼性や安定性、表示精度を重視した設計がされています。GeForceはDirectXに最適化されています。MayaはOpenGLがデフォルトになっています。最近はDirectXも選べますが、、、ほぼOpenGLでしょう。

Geforceを選ぶ場合は、使えないわけではないけど、Mayaの動作がもっさりしたり、ViewPortの表示がバグったり、HyperShadeのアイコンがバグったり、Mayaが起動したりしなかったりする可能性があります。でも、たまにはネットゲームもしたいな♪となれば、Geforceに軍配があがります。

ただ、勉強用として購入するPCに、業務レベルでの安定性や精度が必要か、、、っと疑問もあります。自宅のPCは遊び中心で構成したPCでGeForce GTX 970を使っていますが、Maya2014~2017まで使えないわけじゃないし、たまに表示がおかしくなるけど、決定的な不便は感じておりません。あと、Geforce Experienceで簡単に画面を録画できるのが個人的にちょー便利。Geforceにするなら、現時点では「1070」がコスパイイと思います。

たくさんテクスチャを読み込みたい場合は、グラフィックボードにあるメモリ(VRAM)が4GB以上は欲しいところです。8GB以上あればなおいいと思います。

SSD/HDD

データを保存する領域です。容量があるほど、沢山データを保存することができます。

SSDとHDDの違いは、SSDのほうが速く保存できて、速くデータを読み込めます。これはOSの起動が早くなったり、Mayaなどのソフトが速く起動できるようになります。HDDより高いですが、システムドライブはSSDを選んだほうがいいと思います。また、容量は最低256GB以上がいいと思います。MayaやPhotoshopなどを入れるために、やっぱり多めの容量がないとすぐにパンパンになってしまいます。作業したデータは、HDDに保存すればOKです。

どーっしても予算が厳しいっという場合は、HDDでもアリです。

個人的なオススメの買い方

3DCGをやるうえで、PCは大切な道具です。商売道具であるPCは、自分である程度メンテナンスできるようになったほうがいいと思います。

一概には言えませんが、「BTO」は「メーカーPC」と「自作」のいいとこ取りだと考えています。

  • 購入時の段階でパーツの相性を考えなくていい!
  • メーカーPCより価格が抑えられる!
  • お金をかけたいパーツを選べる!
  • 組み立てもしなくていい!
  • 内部のパーツが壊れたら、自分で交換すればいい!
  • スペック不足を感じたら、自分でグレードアップできる!

できるところから、手を付けて、PCに詳しくなっていけばいいと思います(`・ω・´)ゞ